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平成29年度春季解答
問題71
インターネットオークションにおいて、出品者と落札者の間の決済で使用されるエスクローサービスはどれか。
ア | 決済に関する情報の利用に関して、第三者機関によって情報の保護基準が守られているかを監視する仕組みのこと |
イ | 決済に関する電子メールなどの情報交換において、送信元とメールアドレスが正常であることを認証する仕組みのこと |
ウ | 決済に使用されるクレジットカード情報を暗号化したり、正規のショップであることを認証局によって確認したりすることで、取引の安全を確保する仕組みのこと |
エ | 決済を仲介し、落札者から送金を受け、商品の受渡し完了後に出品者へ送金を行う仕組みのこと |
解答:エ
<解説>
エスクローサービスとは、商取引の安全性を保証する仲介サービスのことである。
「エスクロー」とは「第三者預託」の意味である。近年、互いに顔の見えないインターネット上での商取引が一般化し、付随するトラブル、犯罪もひんぱんに発生するようになった。それに対応して、ネット上のエスクローサービスも急速に普及、発展している。具体的には、商品の値段交渉がネット上で成立した時点で、売り手と買い手の間にエスクローサービス提供会社が入る。そして、買い手から代金を一時的に預かり、売り手からエスクロー会社への商品の到着、確認後に代金を売り手に支払うシステムである。
ア | × | PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standardの説明である。 |
イ | × | DKIM(DomainKeys Identified Mail)の説明である。 |
ウ | × | SET(Secure Electronic Transactions)の説明である。 |
エ | ○ | エスクローサービスの説明である。 |
問題72
インターネットを活用した広告手法のうち、行動ターゲティングの説明はどれか。
ア | インターネット検索エンジンで、利用者が入力した特定の検索キーワードに関連する商品の広告を表示する。 |
イ | サービス運営会社が発行する広告タブを埋め込んだWebサイトを悪露連れた利用者に対して、そのWebサイトのコンテンツに関連した広告を自動的に表示する。 |
ウ | スマートフォンなどのGPS機能を使い、利用者の現在地に合わせて、近隣の商業施設の高校を、利用者が見ているWebサイトに表示する。 |
エ | 利用者のWebサイトの検索履歴、アクセスしたページや購買履歴から利用者の興味・関心を解析し、関連した広告を利用者が見ているWebサイトに表示する。 |
解答:エ
<解説>
行動ターゲティング広告とは、広告の対象となる顧客の行動履歴を元に、顧客の興味関心を推測し、ターゲットを絞ってインターネット広告配信を行う手法。
行動ターゲティング広告が配信されることによって、顧客の興味関心に関連した広告がより多く表示されるようになる。
ア | × | 検索連動型広告の説明である。 |
イ | × | コンテンツ連動型広告の説明である。 |
ウ | × | 位置情報連動方広告の説明である。 |
エ | ○ | 行動ターゲティング広告の説明である。 |
問題73
製造業の企業が社会的責任を果たす活動の一環として、雇用創出や生産設備の環境対策に投資することによって、便益を享受するステークホルダは、株主、役員、従業員に加えて、どれか。
ア | 近隣地域社会の住民 |
イ | 原材料の輸入元企業 |
ウ | 製品を購入している消費者 |
エ | 取引をしている下請企業 |
解答:ア
<解説>
企業は利益を追求する組織ですが、近年、社会的責任(CSR)を取った行動が求められている。
CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)とは、企業が事業活動において利益を優先するだけでなく、顧客,株主,従業員,取引先,地域社会などの様々なステークホルダーの利益に配慮しながら、社会的責任を果たすことである。
ア | ○ | 企業の社会的責任として、地域貢献が求められ、雇用創出や生産設備の環境対策に投資することによって、住みやすい街にすることができる。 |
イ | × | 原材料の輸入元企業は、雇用創出や生産設備の環境対策に投資することによって、便益を享受することはない。 |
ウ | × | 製品を購入している消費者は、雇用創出や生産設備の環境対策に投資することによって、便益を享受することはない。 |
エ | × | 取引をしている下請企業は、雇用創出や生産設備の環境対策に投資することによって、便益を享受することはない。 |
問題74
ワークシェアリングの説明はどれか。
ア | 企業が継続雇用の前提として、従業員に対して他社でも通用する技術・能力の維持責任が求める一方、企業も従業員の能力開発を積極的に支援する。 |
イ | 従業員1人当たりの労働時間を短縮したり仕事の配分補法を見直したりするなど、労働時間で労働を分かち合うことで雇用維持・創出を図る。 |
ウ | 専門業務や企画業務における労働時間は、実際の労働時間に関係なく、労使協定であらかじめ取り決めた労働時間とみなす。 |
エ | 能力主義と実績主義の徹底、経営参加意義の醸成、業績向上へのインセンティブなどを目的に、職務と能力、業績を基準に報酬を決める。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | CDP(Career Development Program)の説明である。 CDP とは、経歴開発計画のことである。社員の自主的な能力開発に併せて教育や人員配置などを行い,人材の育成を図る方法である。 |
イ | ○ | ワークシュアリングの説明である。 |
ウ | × | 裁量労働制の説明である。 |
エ | × | 能力主義や成果主義の説明である。 |
問題75
定量発注方式の特徴はどれか。
ア | 在庫量の把握は発注時期だけでよい。 |
イ | 需要変動が大きい重点管理品目などに適用する。 |
ウ | 発注時に需要予測が必要である。 |
エ | 発注量は経済的発注量を用いると効果的である。 |
解答:エ
<解説>
定量発注方式とは、在庫量が前もって定められた水準(発注点)まで下がったとき、一定量(発注量)を発注する方式である。
ア | × | 在庫量は常に監視して発注点以下になったかどうかを確認する必要がある。 |
イ | × | 需要変動が大きい重点管理品目は定期発注方式を採用する。 定量発注方式は、需要が安定していて単価の安いものが適している。 |
ウ | × | 発注時に需要予測が必要なのは定期発注方式である。 |
エ | ○ | 発注量は経済的発注量を用いると効果的である。 |
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